本記事では、Tシャツの紅茶染めの方法について解説します。紅茶で染めやすい生地、コーヒーなど他の草木染めとの違い、色止めに重曹、クエン酸、お酢など使えるかといった疑問も本記事で解決できるでしょう。
ご自宅にある紅茶でTシャツ染めをしてみたい方は、ぜひ参考にしてください。
Tシャツは紅茶で染められる! 材料と手順を紹介

紅茶染めは、家庭にある紅茶のティーパックや茶葉を使って、アンティークな色合いに布を染められるため、Tシャツのリメイクなどにおすすめです。自然な風合いで染まるため、Tシャツについてしまったシミが目立たなくなる利点もあります。
実際どのように紅茶でTシャツを染めるのか、以下で手順を紹介します。
なお、紅茶染めは同じティーパックの量・水の量で行っても毎回染まり方が変わります。紹介した方法で紅茶染めを行ったとき、イメージ通りの完成品にならない可能性があります。今回紹介する方法を実践するときはあくまで自己責任で行い、失敗したときに困るTシャツは使わないようにしてください。
材料を準備する
まず、以下のものを用意しましょう。
材料
- Tシャツ
- 紅茶パック
- 牛乳
- 塩
道具
- 大きめの鍋
- ボウルまたはバケツ
- 菜箸またはトング
染めムラを少なくきれいに仕上げるために、Tシャツを浸しやすいよう、大きい鍋を準備します。紅茶は、煮出すときに扱いやすいためティーパックになっているものがおすすめです。紅茶パックの量は、水1Lに対し4個くらいが目安で、染める濃さの好みによって、数を増やしても構いません。
Tシャツを水または牛乳に浸す
紅茶液に入れる前に、まずTシャツを水またはぬるま湯に浸します。布を水に浸すことで、紅茶の色が繊維に浸透しやすくなり、きれいにTシャツを染められるためです。
Tシャツの素材が綿や麻の場合、水に浸す代わりに、2倍に薄めた牛乳に30分くらい漬けこむと、繊維が牛乳のタンパク質を吸収するため、より染まりやすくなります。ノリがついていると色ムラの原因になるため、おろしたてのTシャツは一度洗濯してから使用しましょう。
紅茶を煮出す
次に、鍋に水とティーパックを入れたものを火にかけ、紅茶を煮出します。Tシャツを1枚染める場合は、水の量は1Lくらいが良いでしょう。Tシャツにしっかり色が染まるよう、「少し濃いめかな?」と思うくらいまで煮出しておきます。10分程度煮出せば、ちょうど良い濃さになるでしょう。
Tシャツを紅茶の液に漬ける
紅茶を煮出したら火を止め、いよいよTシャツを染めます。水や牛乳に漬けておいたTシャツを軽く絞り、紅茶の入った鍋に入れましょう。均等に染まるように、ときどき菜箸でTシャツを泳がせるようにしながら、Tシャツに色が入るまで漬けておきます。水洗いすると色が薄くなるため、完成イメージより濃い色にしておくと良いでしょう。
Tシャツを漬ける時間を長くすると、染まる色は濃くなります。少なくとも30分は漬けて、好みによって2時間漬ける、一晩漬けておくなど時間を延ばしてください。Tシャツが好みの濃さまで染まったら、水洗いしてから色を確認します。色が薄いと思ったら、紅茶液を再度沸騰させて火を止め、Tシャツを漬け直します。
色止めをする
Tシャツを紅茶液に漬けて染めた後は、色落ちを防ぐために、色止めの処理を行います。
塩大さじ1、またはミョウバン小さじ1〜2をボウルなどの容器に入れたぬるま湯に溶かし、染色したTシャツを入れます。Tシャツを色止め液に入れるとき、Tシャツを絞ると色ムラの原因となるため、絞らないようにしましょう。色止めの液が均一にTシャツに入るよう、菜箸やトングでかき混ぜながら1時間くらい漬けておきます。
Tシャツを色止め液に漬けた後は、水洗いで色止め液を落とします。Tシャツを洗濯し、陰干しで乾燥させれば、完成です。
なおTシャツを洗濯機で洗濯すると、他の洗濯物に色移りする場合があります。色移りさせたくないものと一緒に洗うのは避けてください。
ミョウバン・塩の代わりに重曹・お酢・クエン酸を色止めとして使える?
今回は、色止めとしてミョウバンまたは塩を使う方法を紹介しました。塩に含まれるマグネシウムやカルシウム、ミョウバンに含まれるアルミニウムなどのミネラル類が染料と結合することで、色が落ちにくくなります。
色止めの中には、塩・ミョウバンのようなミネラルによるもの以外に、重曹・お酢・クエン酸など酸・アルカリによるものもあります。酸・アルカリによる色止めは、特定の染料と相性が良いといわれています。
しかし、酸・アルカリは生地を傷めてしまう恐れがあること、染色の色の変化が大きいこともあり、Tシャツの紅茶染めの媒染剤としてはミョウバンまたは塩を使うことをおすすめします。
紅茶染めに向くTシャツの素材は? ポリエステルは染められる?
紅茶染めは、よく染まる生地と染まりにくい生地があります。紅茶など植物性の色素は、タンパク質に染まるため、シルクやウールなどの動物性繊維は染まりやすいです。綿や麻などの植物性繊維は、動物性繊維に比べて染まりにくいため、牛乳に漬けるなどの下処理をしてから染色することがあります。
ポリエステルやアクリル、アセテートなどの化学繊維は、紅茶でほとんど染色されません。ただし、シルクと構造が似ているナイロンは、紅茶染めが可能です。
コーヒー染めとの違いは? ピンクにするには何で染める? 染めるものによる色の違い
Tシャツを紅茶で染めるのは草木染めの一種です。紅茶染めと同じような手順で、手軽にできるものとしてコーヒー染めがあります。紅茶染めのベージュと比較して、コーヒー染めは茶色寄りの濃いベージュになります。紅茶で染めるよりもピンク寄りのベージュにしたい場合は、ハイビスカスティーを濃く煮出して染めてみましょう。
紅茶染めで一点もののTシャツを作ろう
本記事では、Tシャツの染め方、染めやすいTシャツの素材、色止め、他の草木染めとの色の違いについて説明しました。紅茶染めは、家に余っている紅茶を使って簡単にでき、同じ染まり方をすることがなく、染色のたびに違う表情が楽しめます。
Tシャツをアンティーク調の色合いにしたいとき、シミや黄ばみのあるTシャツをリメイクしたいときには、紅茶染めにチャレンジしてみてください。

